わが国の水道普及率は96%を超え、今や水道は国民のほとんどがその恩恵を受けている極めて重要度の高い社会基盤施設となっています。また、近代水道創設以来、100余年を経過し成熟期を迎えた水道事業は、拡張から維持管理と高度化へ、大きくその重心を移行する時期を迎えています。一方で、水道事業を取り巻く環境も激変している状況にあり、水道へのニーズも多様化、高度化してきています。
このような状況下において、今後の水道整備の基本的な方針としては、
1.安全で、効率的な維持管理体制の構築と強化
2.水道施設のネットワーク化、施設の耐震化など安定供給対策の強化
3.水道水源の水質保全と高度浄水技術の導入など水質安全対策の強化
を主として、これらを有機的に展開させていく必要があると考えられます。
弊社は、上水道コンサルタントのパイオニアとして、基本設計から実施設計までの業務において豊富な経験と実績を有しています。今後の維持管理と高度化の時代にむけて種々の課題に対しても迅速に対応できる体制を整えています。
本簡易水道事業は、昭和28年に認可を受け創設されたものでありますが、その後の町営住宅、地区集会場、学校建て替え等の地区整備に加えて、近年の生活様式の向上と観光客の増加による需要量の増加に対応するために第一次拡張事業を計画したものです。
水源の確保に際しては、綿密な試掘井揚水試験により既存施設への影響調査、水質判定を実行し確実で安全な施設計画を展開しました。
簡易水道施設
給水人口:1,800人
施設能力:765m3/日
簡易水道施設
給水人口:350人
施設能力:152m3/日
配水場
貯水能力:3,000m3
構造型式:PC構造
簡易水道施設ポンプ室
計画送水量:Q=0.36m3/分
ポンプ: φ65mm×1台
自家発電装置:45kVA×1基
簡易水道施設配水池
貯水能力:176m3×2池
構造型式:RC構造
配水場
貯水能力:33,000m3
構造型式:RC構造
浄水場配水池
貯水能力:3,500m3
構造型式:RC構造