公共下水道の普及により、中心市街地における生活排水処理率が着実に向上してきた昨今では、公共下水道区域外の地域や小集落での生活排水処理施設の整備が重要となります。
このため、農業・漁業集落排水施設、コミュニティ・プラント等の小規模集合処理施設や、合併浄化槽による個別処理に関し、経済性、即効性、実現性などの観点から最適な事業メニューを選択し、より効率的に生活排水処理率の向上を図る必要があります。
汚泥再生処理センターは旧来のし尿処理施設に対し、水処理の結果発生する汚泥を厨芥ごみをはじめとする有機性廃棄物とともに処理することにより、再生・資源化や有効利用を図ろうとする施設で、現在の廃棄物循環型社会を目指す思想に沿った施設といえます。
この施設は、生活排水処理率の向上に伴い、必要な施設規模が小さくなる傾向にあります。このため、公共下水道をはじめとする各種生活排水処理施設の整備計画と十分に整合のとれた施設計画に基づき整備されることが重要です。
コミュニティ・プラント
処理戸数:130戸
処理能力:308m3/日
処理人口:600人
処理方式:長時間曝気法
漁港漁業集落汚水処理場
処理戸数:250戸
処理能力:243m3/日
処理人口:900人
処理方式:土壌式接触曝気法